Mohs氏法を試みた皮膚浸潤を伴う甲状腺癌の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
78歳,男性。15年前に他院で甲状腺癌の手術をされたが,12年前に局所再発し摘出術を施行した。11年前,5年前にも局所再発し,放射線を計85Gy照射したが,その後も腫瘍は増大し,1年前より出血量が多くなったため当院外科へ紹介され,外科より当科へ紹介された。初診時右前頸部に易出血性で悪臭を伴う腫瘤を認めた。腫瘍からの出血が多いため右上甲状腺動脈塞栓術を4回施行し,局所コントロールのためにMohs氏法を施行した。Mohs氏法により腫瘍局所からの出血量は減り,腫瘍も縮小して患者のquality of life(QOL)を改善し得た。