脂腺母斑に続発したケラトアカントーマ型有棘細胞癌の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
53歳,女性。幼小児期に左側頭部の脱毛斑に気付くも放置。49歳時に左側頭葉の脳出血を発症し,開頭血腫除去,人工骨・硬膜による再建術を受けた。この時,既に脱毛班部に径3cmの腫瘤が存在していた。当科初診時,左側頭部に6×5×1.5 cmの凹凸不整な紅色腫瘤と腫瘤から連続した黄色脱毛局面を認めた。臨床,組織学的に腫瘤はケラトアカントーマ型有棘細胞癌(KA type SCC),脱毛斑は脂腺母斑で,両者は切片上連続していた。脂腺母斑を母地としたKA type SCC(T3N0M0, stage II)と診断した。辺縁6mm離し骨膜上で切除,分層植皮術を施行。術後,緑膿菌感染を発症し保存治療を行うも効果は乏しかった。感染は人工骨・硬膜に波及し硬膜外膿瘍を形成。感染した人工骨・硬膜除去し,広背筋皮弁で再建した。経過は良好で手術1年後の現在,再発は無い。
論文 | ランダム
- 191.パルスシネ用として試作したホトマル形露出計の光電流波高値, 毎秒コマ数, 露出時間とフィルム濃度との関係について(撮影補助具(3)自動露出)(第29回総会)
- 190.呼吸同調器の検討 : (流体センサーについて)(撮影補助具(2)固定具, その他)(第29回総会)
- 189.頸部規格撮影法(第1報) : 規格撮影台の試作と整位(撮影補助具(2)固定具, その他)(第29回総会)
- 188.坐位撮影用カセッテホルダーの試作 : 特に胸, 腹部ポータブル撮影に備えて(撮影補助具(2)固定具, その他)(第29回総会)
- 187.光電素子を利用した呼吸同調検出器の試作(撮影補助具(2)固定具, その他)(第29回総会)