Cryosurgery後およびshave excision後に生じた再発腫瘍の病理組織像の比較−母斑細胞母斑および日光角化症−
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
母斑細胞母斑や日光角化症に対して,cryosurgeryおよびshave excisionはしばしば行われていると思われる。しかし,これらの治療後に再発し,しかも悪性が疑われる症例があると,その治療法の適応の是非は再検討されるべきと考える。これらの再発腫瘍につき,その病理組織像を比較した結果,母斑細胞母斑の再発腫瘍は,いずれの治療法でも表皮に異型メラノサイトを認め,臨床症状も修飾されており,悪性黒色腫との鑑別が困難であった。したがっていずれの治療法も適応はないと考えた。日光角化症では,cryosurgery後の再発腫瘍に有棘細胞癌の像を認めた。治療により浸潤癌に進行したと考えたが,処置前から浸潤癌であった可能性がある。一方,shave excision後再発は日光角化症にとどまっていた。したがってcryosurgeryは処置前に皮膚生検を施行し,浸潤癌でないことを確認後なら適応があるが,未施行なら適応はなく,shave excisionは生検を兼ねているため,適応ありと考えた。
論文 | ランダム
- 上部尿路結石症に対する腎保存的手術の遠隔成績よりみた術式の検討
- ナノテクノロジーを支える粒子シミュレーション
- 高接触応力下における鋼の摩耗試験について : 乾燥状態の場合
- 高接触応力下における鋼の摩耗試験について : (乾燥状態の場合)
- 高マンガン鋼の摩耗特性について : 打撃による加工硬化層の生成