術後23年で皮膚に局所再発した乳癌の1例
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概要
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64歳,女性。41歳時に右乳癌に対し,近医外科にて乳房切除術が施行された。術後,抗がん剤などの補助療法は行われず,近医にて定期的に経過観察が行われていたが再発は認めていなかった。初診の半年前より右前胸部に紅斑が出現し,同部に皮膚潰瘍を生じてきたため,精査加療目的で当科を紹介された。初診時,右胸部に25×5mm,浸潤を伴う暗赤色の局面上に存在する皮膚潰瘍がみられた。乳癌の皮膚転移を疑い皮膚生検を施行したところ,病理組織学的に真皮全層にわたり,柵状パターンをとりながら増殖浸潤する腫瘍細胞が認められた。腫瘍細胞はエストロゲンレセプター陽性,プロゲステロンレセプター陽性,HER2陰性であった。以上より本症例を術後23年で皮膚へ局所再発した乳癌と診断した。当院乳腺外科にてエキセメスタン内服(25mg/日)によるホルモン療法と放射線療法を開始した。同治療10ヵ月後の現在,腫瘍は縮小傾向にある。
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