グラム陰性球菌 Veillonella alcalescens の細胞質抽出液における Protease の性質および Collagenase 活性, 線溶活性および血管透過性について
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概要
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口腔内常在性 gram 陰性球菌の Veillonella と歯周病との関連についての生化学的研究は, ほとんど見当らない。私たちはヒト唾液から分離した Veillonella alcalescens を嫌気培養し, 細胞抽出液を得て, 歯周疾患に関連があると思われるいくつかの酵素活性 (protease 活性, collagenase 活性, 線溶活性および血管透過性) を測定して次の結果を得た。1. 本 protease の至適pHは7.2であり, その活性はSH化合物によって著しく増強された。また, 一部のSH阻害剤によって阻害された。2. collagenase 活性, 線溶活性よび血管透過性はいずれも高かった。これらの結果から, Veillonella の細胞質 protease は neutral thiol protease であり, 歯周病に関連がある可能性があると考えられた。
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