サルの垂直性骨欠損を伴う人工的歯周炎の治癒に咬合性外傷と歯肉の炎症が与える影響
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概要
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本研究は, 垂直性骨欠損を伴う歯周炎罹患歯にルートプレーニングを行った後の歯周組織の治癒に咬合性外傷と歯肉辺縁の炎症がどのような影響を与えるかを知る目的で行った。サル5頭の下顎両側臼歯を抜歯し, 被験歯はその両隣在歯とした。抜歯窩治癒後, 両隣在歯に3壁性骨欠損を作成し, 欠損底部にノッチを付与しモールを挿入した。4週後にモールの除去とSRPを行い, 被験歯を炎症と咬合性外傷をコントロールする群C群), 咬合性外傷のみコントロールする群 (I群), 炎症のみコントロールする群 (T群), 両者ともコントロールしない群 (IT群) の4群に分けた。炎症は綿糸結紮とソフトフードで惹起し, コントロールはブラッシングとSRPで行い, 咬合性外傷はアンレーとパワーチェーンを装着して発生させた。観察期間は10週とし臨床的, X線学的, 病理組織学的観察と組織学的計測を行った。その結果, C群はPD, CAL, 垂直性骨欠損とも改善し, T群はPDとCALは改善したが垂直性骨欠損が残存し, 1群は垂直性骨欠損は改善したがPDとCALは悪化し, IT群はPDとCAL, 垂直性骨欠損とも悪化した。これらから, 垂直性骨欠損を伴う歯周炎罹患歯にSRPを行った後の治癒は術後の咬合性外傷と炎症のコントロールが大きく影響し, 炎症のコントロールは臨床的付着の改善に, 咬合性外傷のコントロールは骨欠損の改善に影響することが示唆された。
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