老人性難聴におけるヒト側頭骨を用いた分子生物学的アプローチ
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概要
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ヒト内耳組織は死後開頭剖検が得られた際にしか採取できず、組織検体数が非常に限られていること、また、側頭骨という硬組織の中で高度に機能分化しており形態の温存が困難であることから、ヒト側頭骨検体を用いた分子病理学的解析は現代においても方法論が議論されている段階である。しかし、老人性難聴では約1/4の症例で原因を説明しうる光学顕微鏡的病理組織所見を持たないとされていることから、責任病変の同定など、ヒト側頭骨分子病理学的解析は厳然とした意義を有する。我々は、網羅的遺伝子解析の可能性を視野に置いた内耳の凍結保存の推奨や、パラフィン包埋内耳切片を用いた免疫組織学的検討、レーザーマイクロダイセクション法による蝸牛内機能単位別の遺伝子発現の同定といった分子生物学的手法の側頭骨病理学への導入を試みており、これらの手法をもちいた老人性難聴の病因解析の可能性について述べた。
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