コンドロイチン4-硫酸溶液採取に用いるペーパーストリップスのin vitroにおける検討
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概要
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歯肉溝滲出液中の硫酸化グリコサミノグリヵンは骨吸収のダイナミックなバイオマーカーとして研究されているが, 歯肉溝滲出液採取に用いるフィルターペーパーの材質や上性に関しての報告は少ない。今回の研究の目的は, 歯肉溝滲出液採取後, 硫酸化グリコサミノグリヵンを定量化するための最適なフィルターペーパーの材質や条件を<I>in vitro</I>で評価する事である。コンドロイチン4-硫酸含有液のサンプルをセルロースアセテート膜 (セパラックス®, アドバンテック, ミクロフィルターFM), ニトロセルロース膜, ワットマンペーパー, Zeta-Probe膜, PTFE膜で採取後, pH1.5に調整した0.05M塩化マグネシウム, 0.4M塩酸グアニジン, 0.02M硫酸溶液, 0.25% Triton X-100を含む0.2%アルシアンブルー溶液で直接染色しクロマトスキャナーで分析を行った結果, 滴下量では1〜3μ<I>l</I>まで, 吸い上げ時間では15〜60秒までは測定値の良好な再現性を認めたが, それ以上ではSDが増加し測定値のばらつきが見られた。以上の結果よりアルシアンブルーを用いた硫酸化グリコサミノグリヵン簡易微量測定法において, コンドロイチン4一硫酸の測定に用いるペーパーストリップスには, セルロースアセテート膜, 上にセパラックス®が最も適しており, 歯肉溝滲出液の採取条件としては採取時間60秒以下, 採取量3μ<I>l</I>以下でコンドロイチン4-硫酸測定値の良好な再現性および精度を認めた。
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