肺結核の化学療法は検痰終了後に開始するべきか?
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概要
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〔目的〕検痰終了前の化学療法開始が塗抹培養(小川培地およびBACTECMGIT960)検査に及ぼす影響について検討する。〔対象と方法〕著者の属する病院での菌陽性肺結核診断時検痰に関する後ろ向き検討。〔結果〕塗抹陽性率および塗抹陽性グレード(対象症例246例),MGITおよび小川培地での雑菌汚染率(対象検痰数1128),小川培地陽性率,陽性グレードおよび陽性週数(対象症例245例),MGIT陽性率(対象症例239例)に化学療法の早期開始は影響を与えなかった。BACTECMGIT陽性までの日数は化学療法1〜3日で1.16日の遅れ(対象症例228例),4〜6日で4.01日の遅れ(対象症例59例)を生じ,統計的にも有意であった。〔考察と結論〕化学療法の早期開始が診断時喀痰抗酸菌検査に及ぼす影響はわずかである。多くの菌陽性肺結核では必ずしも検痰終了を待たずに化学療法を開始することが可能である。
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