リファンピシン耐性イソニコチン酸ヒドラジド感受性結核症の治療成績
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概要
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〔目的〕リファンビシン(R)耐性イソニァジド(H)感性結核の治療成績を知る。〔方法〕複十字病院で1985〜2004年に治療開始した23例の治療成績を事後的に検討した。〔結果〕多剤耐性化3例,治癒17例,死亡2例,転出1例であった。開始時治療がHRの1例は多剤耐性化,HR+エタンブト一ル(E)の2例中1例が多剤耐性化し1例治癒,HR+ピラジナミド(Z)+Eまたはストレプトマイシン(S)4剤の10例中8例治癒し1例死亡し1例転出,RZEの1例治癒,Z含まぬ有効薬剤3剤治療の5例中3例治癒し1例死亡し1例多剤耐性化,有効薬剤4剤であった3例は全例治癒した。6カ月以上治療した19例中,治療開始後6カ月以内の間の有効薬剤が4剤以上の期間が2カ月以上であった10例全例治癒,4剤以上の期間がなかった9例中2例が多剤耐性化した。使用薬剤はH,S,E,Z,カナマイシン,エチオナミド,ニューキノロンであった。治癒例の治療期閥はll〜12カ月3例,12〜18カ月3例,18〜24カ月8例,2年以上3例であった。〔結論〕R単剤耐性結核の治療としては,HRZEで治療開始し,6カ月以内に2カ月以上有効薬剤4剤を用い,その後有効薬剤3剤使用し,12〜24カ月治療を行えばよいと思われる。
著者
-
伊藤 邦彦
結核予防会 結核研
-
尾形 英雄
結核予防会結核研究所
-
尾形 英雄
結核研究所附属病院
-
青野 昭男
結核予防会複十字病院
-
和田 雅子
結核予防会 結核研
-
尾形 英雄
結核予防会複十字病院
-
吉山 崇
結核予防会 複十字病院
-
青野 昭男
結核予防会結核研究所抗酸菌レファレンス部細菌検査科
-
吉山 崇
結核予防会複十字病院
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