Nodular bronchiectasis型肺<I>Mycobacterium avium</I> complex症 : 2症例の切除肺病理所見
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
胸部CT上, 小葉中心性の小結節の集簇と気管支拡張症, すなわちNodular bronchiectasis (NB) を呈した肺<I>Mycobacterium avim</I> complex (MAc) 症2症例の病理組織学的所見を検討した。切除肺標本は呼吸細気管支周囲の肺胞領域に, リンパ球浸潤を伴った類上皮細胞肉芽腫からなる肉芽腫性細気管支炎を呈していた。末梢から中枢側の気管支壁にかけても同様にリンパ球浸潤を伴った類上皮細胞肉芽腫が形成されており, ところによっては気管支腔内に肉芽腫がポリープ状に発育し, その末梢肺胞領域の一部には過膨張の所見が認められた。気管支病変は末梢から中枢側の気管支に沿って進展し, 平滑筋の萎縮, 消失を伴い, その結果として気管支拡張症を形成するものと思われた。その他今回の症例では, ほぼ小葉大の非乾酪性組織球性肉芽腫を形成している所見もみられた。また類上皮細胞肉芽腫が小葉間隔壁のリンパ管腔内や肺門リンパ節にも認められ, リンパ行性進展も示しうることが考えられた。
論文 | ランダム
- 時間治療の実践--看護の役割 がんの治療 (総特集 ナースが本当に知りたいくすりの知識) -- (2章 看護における時間薬理学の可能性)
- マメ科種子に含まれるウシ血液型特異的植物性凝集素の検索
- The Vorticity Distribution of the Shear Flow over a Three-Dimensional Obstacle on a Wall
- モノづくり研究の一端を担って(精密工学の最前線)
- Cytotoxicity of Some Oxysterols on Human Vascular Smooth Muscle Cells was mediated by apoptosis