水質保全のための水質取引と排水課徴金の比較について−シミュレーションと理論的解析によるアプローチ−
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東京湾流域の75の下水処理場を対象に,COD,全窒素,全りんの負荷量を個別に,かつ同時並行的に取引するコンピュータ・シミュレーションを行った。その結果,取引により高度処理費用が約3割削減されることがわかった。非線形最適化問題としての理論的解析から,水質取引と排水課徴金との等価条件が導出される。水質取引のシミュレーションで得られた取引価格をもとに,等価条件に合う排水課徴金の料率を求めることができる。これを東京湾流域に適用して,排水課徴金のシミュレーションを行い,確かに水質取引と排水課徴金が等価な効果を持つことが確かめられた。また,互いに等価な水質取引と排水課徴金について,単位水量当たり純費用の排出源間の均等性を評価指標として公平性を比較したところ,課徴金収入の全額を補助金に充当する排水課徴金の方が,水質取引より優れていることが明らかとなった。
論文 | ランダム
- 担保物権法の考え方-14-仮登記担保-1-債権者・債務者間の関係
- 担保物権法の考え方-13-根抵当-2-設定者・後順位抵当権者等の地位
- 担保物権法の考え方-12-根抵当-1-根抵当と被担保債権
- 担保物権法の考え方-12-抵当権の実行
- 担保物権法の考え方-11-共同抵当