Basedow病を合併し,同時再燃を認めた成人発症Still病の一例
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概要
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症例は50歳,女性.1999年にBasedow病を発症し,抗甲状腺薬を開始されたが副作用のため中止となった.同年,甲状腺部分切除術を受け,甲状腺機能はコントロール良好であった.2007年8月,発熱,咽頭痛,皮疹,関節痛の出現を契機に当科を紹介受診し,成人発症Still病(AOSD)と診断された.同時にTSH低下,free T4上昇も認め,Basedow病の再燃と診断された.ステロイドパルス療法にて両疾患とも軽快し,以後ステロイドは漸減され,経過良好であった.2009年11月,プレドニゾロン(PSL)3 mg/日へ減量したところ,12月にAOSDとBasedow病が共に再燃した.PSLを30 mg/日へ増量し,両疾患とも改善が得られた.本症例はAOSDの発症,再燃においてBasedow病の活動性が同期していた.Basedow病とAOSDの合併例は我々が検索した限りでは過去に5例の報告があり,本例は6例目となる.これら6例中4例で両疾患の活動性が同期している.活動期のAOSDは高サイトカイン血症や全身性の免疫異常を来すことが知られており,Basedow病の増悪を惹起した可能性が推察された.
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