再生医療の現状と歯科における可能性
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概要
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再生医療とは, 細胞の増殖, 分化能力を活用して, 生体組織の再生修復および臓器機能の代替を行う新しい治療法である.この再生医療を実現するためには, 細胞に加えて, 細胞の増殖, 分化を促す周辺局所環境を作り与えるための医工学技術, 方法論 (生体組織工学) が必要である.本論文では, この生体組織工学を概説するとともに, 生体組織工学をベースとした生体組織の再生医療の現状について述べる.生体組織工学には, 4つの基盤技術がある.1.細胞の増殖, 分化のための足場技術, 2.細胞の単培養技術, 3.細胞増殖因子の活性発現のための技術 (ドラッグデリバリーシステム;DDS), お離, よび4.再生誘導の空間を維持するための隔離技術.これらの技術について説明するとともに, それらを利用した<I>in vitro</I>および<I>in vitro</I>で生体組織の再生誘導の具体例を紹介する.細胞足場としてのコラーゲンスポンジおよび細胞増殖因子を徐放化するゼラチンハイドロゲルを用いることによって, 細胞の増殖, 分化を促し, その結果, 種々の生体組織の再生修復が可能となった.細胞の周辺局所環境を創製する医工学技術, 方法論である生体組織工学は, 再生医療の実現には必要不可欠であり, 今後, この研究領域が発展していくことを願っている.
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