有賀喜左衛門初期著作にみる方法論的探究と家族の問題化
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概要
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これまで有賀喜左衛門の著作における「家族」が論じられるばあい,それはおもに家や同族団についての理論との関係でなされてきた。そのため,そうした家・同族団的なものをふだんの生活にみいだしにくくなっている現在,有賀の理論が家族についての理論として依拠されることは少なくなってきているように思われる。しかし,有賀は家や同族団についてまとまった論述をおこなうようになる以前,民俗学とのかかわりのなかで方法論を模索していたころから,すでに「家族」ということばを研究に用いており,それらはかならずしも家・同族団理論に限定されているものではない。むしろ,そこでの科学的方法論の探究や,ふだんの生活(あるいは生活の主体)をいかにとらえるかという視点,それらと家族が主題になることとの結びつきかたには,家族研究としての現在的な意味があると思われるのであり,この結びつきかたを検討することが本稿の目的である。
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