フッ化チタンアンモニウム溶液作用エナメル質のX線マイクロアナライザ分析ならびに走査電子顕微鏡観察
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概要
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フッ化チタンアンモニウム溶液作用によリ, エナメル質表面に生成するglazeの耐久性を検索する目的で, <I>in vitro</I>で7日間の蒸留水水洗実験を行い, X線マイクxアナライザ分析ならびに走査電子顕微鏡による観察を行った。フッ化物溶液はフッ化チタンアンモニウム溶液 (フッ素濃度9000ppm, pH 3.4) とリン酸酸性フッ化ナトリウム溶液 (フッ素濃度9000ppm, pH 3.4) で, controlには蒸留水を用いた。Intact enamelに各溶液を20℃にて60分間作用させ, 直後, 水洗24時間後および7日後にエナメル質表層の元素分析を行った。形態的観察は上記試料のほかに, 0.5M過塩素酸処理後の試料についても行った。<BR>その結果APF溶液作用群ではエナメル質表層に高濃度に取り込まれたフッ素は水洗により急激に減少するのに対し, フッ化チタンアンモニウム溶液作用群ではエナメル質表層にチタンとフッ素が取り込まれ, 水洗後も安定に存在することが示された。両フッ化物溶液作用群ともに, エナメル質表面に沈着物を認めたが, APF溶液作用群では水洗により速やかに溶出するのに対し, フッ化チタンアンモニウム溶液作用群ではglaze様の変化を示し, 水洗後もglazeは残留した。また, glazeの耐酸性は水洗後も変らず, 持続することが認められた。
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