フッ素地区地質 (北津軽) の層別フッ素濃度分析
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概要
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岩木川流域の3市9町8村の飲料水中のフッ素濃度を測定した。この結果, 浅井戸や伏流水あるいは河川の表流水を水源とする場合のフッ素濃度は, 無視しうる程度 (<0.1ppm) であることが示された。これに対して, 深層地下水 (200〜300m) を水源とした飲料水は高いフッ素濃度 (0.3〜1.1ppm) を示していた。<BR>このように高いフッ素濃度が何に由来するのかを検討するため, 歯牙フッ素症が発現する地区の深井戸 (250m) 掘さく時に採取した地質試料のフッ素濃度を地層ごとに分析した。<BR>total Fならびにionizable F (Mean±S.D.) は, それぞれ130.3±43.1ppm, 37.4±24.8ppmであるが, ionizable Fのtotal Fに対する割合は10〜70%と地層による変動が大きい。このなかで, 40〜70%と高い値を示す地層は比較的限られており (全体の1/3程度), 収水を目的としたストレーナー開口部とその周辺には, これらの地層 (砂質シルト) が存在していた。また砂質シルトのionizable Fは易溶出性であった。これらのことは, 飲料水中のフッ素が地質に由来する可能性のあることを示唆している。
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