バクテリオシン産生能および平滑面付着能をもつStreptococcus mutansのスクリーニング
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概要
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<I>Streptececcus mutans</I>の野生株に拮抗し得る齲蝕原性の低い変異株を分離するため, バクテリオシン活性を持ち, 壁付着性も高い菌株を研究室保存菌株中より検索した。<I>S. mutans</I>の全ての被検菌株が<I>S. sanguis</I>および<I>S. fnecatis</I>の成育を阻害した。中でも, <I>S. mutans</I> P2, C67-1, B14およびOMZ175は多くの<I>S. mutans</I>株に対してバクテリオシン様活性を示した。その4株の中で, <I>S. mutans</I>B14株は十分なガラス壁付着能を持ち, 高い齲蝕原性を持つ<I>S. mutans</I> K1-R株と同じ程度ハムスター口腔内に定着した。<BR><I>S. mutans</I> B14株はTodd-Hewittおよびtrypticase soy yeast extract寒天培地でパクテリオシンを産生するが, brain heart infusionおよびtrypticase soy寒天培地では産生が認められなかった。液体培養において, 寒天, 酵母エキスおよびスターチの様な安定化剤は僅かなパクテリオシン産生促進効果しか示さなかった。<BR><I>S. mutans</I> B14株が産生するバクテリオシンは熱安定性であり, プロテアーゼには感受性を示すが, DNase, RNaseおよびカタラーゼには非感受性であった。透析およびゲル濾過の結果は, バクテリオシンの分子量が1,000〜3,500の間であること, また, バクテリオシンの分子は相互に或いは培地基質と凝集している可能性を示唆した。
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