口臭に関する研究 : 第二報 洗口吐出液のメチルメルカプタン発生能を指標とする口臭測定法
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概要
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新しい口奥測定法として, ヒトロ腔内洗口後の吐出液 (以下洗口吐出液と略す) のメチルメルカプタン発生能を口臭の強さの指標とする方法を検討した。<BR>洗口吐出液のメチルメルカプタン発生能は, L-メチオニンを基質として洗口吐出液に添加し, 37℃, 嫌気条件下で2時間反応したときに発生したメチルメルカプタン量を炎光光度検出器を用いたガスクロマトグラフで測定した。洗口吐出液のメチルメルカプタン発生能と官能評価による口臭の強さの間には, 正の相関があり (相関係数r=0.70) , メチルメルカプタン発生能が口臭の強さの指標として用いうることが示唆された。<BR>5名の成人男子 (28歳〜43歳) 被験者について, 市販歯磨剤を対照とした0.5% Sodium N-Lauroylsarcorinate配合歯磨剤のメチルメルカプタン抑制作用を検討した結果, 歯磨剤使用後1時間の洗口吐出液のメチルメルカプタン発生能に, Sodium N-Lauroylsareosinate配合歯磨剤が有意に抑制効果を示した (p<0.01)。この結果は, 口臭 (口腔内より生ずる局所的口臭) 中のメチルメルカプタン量を直接測定した場合と同様の傾向にあった。<BR>以上の結果から, 口臭の測定法に関する考察を行なった。
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