3歳児のう蝕罹患状態に関するアンケート調査―栄養方法, 哺乳ビン使用状況, 間食習慣などとの関係
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概要
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保健所で実施されている3歳児歯科検診を通じてアンケート調査を行い, 離乳前の栄養方法, 哺乳ビン使用状況, 間食習慣などの要因と乳歯う蝕罹患状態との関係を調べた。対象は3歳児1,319名とその保護者である。う蝕罹患者率は75.5%, 一人平均う歯数は4.5であった。以下の5群において, 罹患者率が有意に高かった、すなわち, 母乳栄養群, 哺乳ビンを2歳以上まで使用した群, 就寝時に哺乳ビンを度々使用した群, 間食を不規則に与える群, および乳酸菌飲料を週2, 3回ないし毎日飲む群である。母乳栄養群について他の要因との関連を調べた結果, 就寝時の哺乳ビン使用頻度, 間食習慣, 乳酸菌飲料の飲用状態に関して, 他の2つの栄養群と比較して特に差はなかった。A|Aの罹患者率は全乳歯の罹患者率の関係をよく反映していた。
著者
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柴田 治雄
九州大学歯学部歯科保存学第1教室予防歯科学教室
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森岡 俊夫
九州大学歯学部 ; 大垣女子短期大学
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奈良 美夫
九州大学歯学部予防歯科学教室
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森田 恵美子
九州大学歯学部予防歯科学教室
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河野 一典
九州大学歯学部予防歯科学教室
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長澤 誠二
九州大学歯学部予防歯科学教室
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森崎 弓子
九州大学歯学部予防歯科学教室
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岸本 悦央
九州大学歯学部予防歯科学教室
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幡田 成美
九州大学歯学部予防歯科学教室
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薬師 寺毅
鹿児島大学歯学部予防歯科学教室
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