環境シミュレーターOOVEEの製作
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
海底および海底掘削孔内に設置するセンサーの長期安定性評価を行なうことを目的として,長期にわたり安定した温度・圧力を維持できる環境シミュレーターOOVEE(Oil Operated Virtual Environment Equipment)を製作した.OOVEEは,2台の温度安定性±10 mKの恒温槽,安定稼動時の圧力安定性±3 kPaの圧力天秤,容積6.6 Lの圧力容器からなっている.設定できる温度の範囲は−2∼175℃,圧力範囲は1∼100 MPaである.評価試験を行い,22時間にわたり,圧力容器内の圧力を60±0.05 MPa,温度を2±0.008℃に保つことに成功した.圧力の変動は圧力天秤のピストン回転加速によるものであり,2時間程度であればより安定した圧力を連続して供給できる.恒温槽の温度均一性は,深さ10 cm以上の部分で±15 mKである.
著者
-
田村 肇
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター
-
荒木 英一郎
独立行政法人海洋研究開発機構
-
木下 正高
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
-
荒木 英一郎
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
-
浜野 洋三
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
-
柏瀬 憲彦
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
-
川田 佳史
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
-
田村 肇
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
関連論文
- 海底高密度リアルタイム観測ネットワークのデザインコンセプト
- レーザー融解K-Ar法による極微量年代測定法の開発
- 相模湾西部・初島沖の浅部海底下構造
- 環境シミュレーターOOVEEの製作
- レーザー融解K-Ar法による極微量年代測定法の開発
- 室戸沖南海トラフ付加体前縁部の高熱流量と地下深部の圧力・浸透率の関係
- DONET-海底におけるリアルタイム長期連続モニタリング手法の確立-
- An installation experiment with broadband ocean bottom seismometers for reducing low frequency seismic noises.
- A trial estimation of maximum acceleration expected for DONET
- Calibration of deep sea differential pressure gauge
- Mobile noble gas analysis: A trial of on-site measurement of noble gas elemental abundance