重複大動脈弓を伴う肺腺癌の一切除例
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概要
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74歳女性.約50年前に肺結核で治療歴がある(詳細不明).2010年3月,糖尿病治療中の胸部単純X線写真で異常陰影を指摘された.精査の胸部CT検査で重複大動脈弓と右S5に結節影を認め,悪性腫瘍の合併を疑った.気管支鏡検査で異常分岐は認めず,TBLBで腺癌の診断であった.cT1bN0M0の診断で,胸腔鏡下に手術を行ったが,肺尖部を中心に強固な癒着が認められ,後側方開胸に移行した.不全分葉があり,腫瘍は一部上中葉間に渡って存在し,右上中葉切除+ND1bを行った.切除標本の病理組織学的診断では,混合型腺癌t2an0m0であった.無症状で経過し,成人期に発見される重複大動脈弓は稀であり,重複大動脈弓を伴う肺癌切除例は検索した限りでは本例のみであった.
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