妊娠第25週に発症し,12週間の保存的治療を続けた自然気胸の1例
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概要
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症例は,37歳女性.妊娠第25週に右自然気胸を発症し,ドレナージを行った.一時,気瘻は消失したが,その後再発し,胸腔ドレーンの入れ替えを繰り返しながら保存的治療を継続.妊娠第37週に分娩誘発を行い,無痛分娩にて出産した.産後4日目,胸腔鏡下肺部分切除術施行.術後第7病日に軽快退院した.妊娠中でも症例によっては手術を行うべきとの報告と,保存的治療で乗り切るべきとの報告の両方があるが,我々はドレーンの入れ替えを繰り返すことで,12週間という長期間,創感染や膿胸を起こすことなく保存的治療で管理を行った.