充てん剤〜加硫ゴム混合系の破断挙動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
活性および不活性充てん剤と代表的な2, 3のゴムとを組み合わせ, 充てん剤濃度を変えて得た20数個の試料について破断および応力緩和実験を行ない, 従来の知見を基にして得た方法により解析した. その結果, i) 破断スペクトルの形状は充てん剤の混入によってほとんど影響を受けず純ゴムの場合の形状的特徴を維持する. ii) 純ゴムの場合と同じ方法でかつ同程度の近似で数式表示がき, 式中のパラメータの値も充てん剤混合系として特異な値をとることはなかった. iii) 破断伸びが最大になる温度Tmaxは充てん剤とともに大きくなり, 同程度の加硫状態では活性充てん剤混合系のTmax>純ゴムのTmax>不活性充てん剤混合系のTmaxの傾向がある, iv) 最大破断伸長比αbmaxに対しては内部変形に関する一体近似を含む混合則がかなりよく適用できる, などのことがわかった.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
関連論文
- 細管粘度計におけるゴムの流動発熱挙動
- 充てん剤〜加硫ゴム混合系の破断挙動
- 充てん剤〜加硫ゴム混合系の粘弾性挙動 : 多成分系のレオロジー (第5報)
- 不活性充てん剤〜未加硫ゴム混合系の粘弾性挙動 : 多成分系のレオロジー (第3報)
- 発熱試験の粘弾性的取り扱い : ゴム試験法の粘弾性的研究 (第4報)
- 活性充てん剤〜未加硫ゴム混合系の粘弾性挙動 : 多成分系のレオロジー (第4報)
- 未加硫ゴムの遷移領域における粘弾性挙動 : ゴム状ポリマーの線型粘弾性挙動 (第2報)
- 未加硫合成ゴムのゴム状領域における応力緩和
- オープンロールによるSBRの素練り
- 不均質二成分混合系の粘弾性挙動の新記述方法 : 多成分系のレオロジー (第1報)
- ムーニー指度の分子量依存性
- 静的粘弾性関数から直接動的粘弾性関数を求める近似式
- 代表的な無定形高分子試料についての緩和および分子量分布に関する実験結果