劣化したスチレン-ブタジエンゴム(SBR)加硫物の表面亀裂形態とフラクタル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
スチレン-ブタジエンゴム(SBR)明色配合加硫物を, 屋外暴露試験および2種類の耐候試験機を用いた促進劣化試験により劣化させ, その表面に発生した複雑な亀裂形態をフラクタル理論を適用して解析することを試みた. ボックスカウンティング法により各亀裂のフラクタル次元を求め, それぞれの亀裂形態の複雑さの程度を評価した. また, フラクタル次元とゴムの劣化状態との関係についても検討した. その結果, ゴム表面に発生した亀裂形態は, 二つのフラクタル次元を持つフラクタル図形であること, 得られたフラクタル次元は, それぞれの劣化試験方法により異なった値を示し, 各劣化試験方法特有の亀裂形態を示すことがわかった. また, フラクタル次元は, 劣化試験方法と関係なく, 暴露時間の増加とともに増大する傾向を示し, したがってゴムの劣化状態の評価指標となり得ることが示唆された.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
関連論文
- 粉体振動層対流パターンの相転移現象
- 仕切り板のある二次元粉体振動層の表面双安定
- 異方性粒子による液晶相転移(ポスターセッション詳細,基研研究会『膜の物理学』)
- 固体混合の混合度とサンプリング
- 粉粒振動層における現象 : 最近の実験より(粉体多体系,複合系II要素と全体-現象論の視座-,研究会報告)
- 代替フロン用ゴム材料
- 劣化したスチレン-ブタジエンゴム(SBR)加硫物の表面亀裂形態とフラクタル
- 電力-時間曲線のスペクトル解析
- フラクタル次元によるNBR混練り状態の評価
- 劣化したスチレンブタジエンゴム(SBR)加硫物の表面亀裂形態とフラクタル