AGE含有エピクロルヒドリンゴムのトリアジン加硫と定伸長高温臨界破断伸び
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概要
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アリルグリシジルエーテル含有エピクロルヒドリン-エチレンオキサイド共重合ゴム (AGE-CHC) は耐熱及び耐オゾン性に優れるため, 多くの自動車用ゴム部品に使用され始めた. またAGE-CHCの優れた耐オゾン性, 耐熱性を発揮するために加硫剤として, 従来のエチレンチオウレル (EU) に替ってトリアジンチオール化合物の2,4,6-トリメルカプト-S-トリアジン(F)や2-アニリノ-4,6-ジチオール-S-トリアジン(AF)が開発された. 本報ではトリアジンチオール化合物の加硫m2007/05/23 15:24剤F, AF及びチオウレア系の加硫剤EUを用いてAGE-CHCの加硫ゴムの蒸気によるかん加硫及び加熱プレスによる加硫成形で得られたゴム物性を比較検討した. また各種の加硫剤を用いて加熱プレスとかん加硫成形によるゴム物性を比較すると, 加硫剤AFは他の加硫剤FやEUと異なった傾向を示し, かん加硫のほうが高い引張強さとモジュラスを示した. 更にAGE-CHCを用いた自動車用ゴム部品は金具と接続されて使用されるものがあり, ゴムが金具により締付けられ, 高温にさらされたとき, ゴムの熱切れ性の代用特性としての定伸長臨界破断伸び (Ec)を評価し, ゴムの伸びとの比較を試みた. またAGE-CHCの120°CでのEcは同温度での引張伸び (EB) と相関性が得られ, 熱切れ性を改良するにはEcに替って高温のEBを大きくすればよいことがわかった.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
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