MBTHHにより呈色後分光光度法を用いるアミン系老化防止剤の識別法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
3-methyl-2-benzothiazolone hydrazone hydrochloride (MBTHH) を呈色試薬とするアミン系老化防止剤の識別法について検討した。老防をエタノールに溶解し, MBTHHと塩化第二鉄の水溶液を加えて発色させ, 生じた老防色素液の可視部の吸収スペクトルを測定した. 吸収スペクトルの形と極大吸収波長とから, 大部分の老防の識別が可能であった. 混合老防については, 老防DとHの混合物についての実験結果から, 組み合せによってはある程度分離識別が可能であると推定された. また, 数種の老防については検量線を求めた. 検量線は, ある濃度範囲で直線となるもの, 直線の途中に屈曲点のあるもの, 曲線になるものなどあり, 必ずしも直線にはならなかった.