冷加硫ゴムのヒドラジン後処理物の物理的 (膨潤) ならびに化学的測定による架橋度および耐老化性の増加についての考察
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概要
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第1〜2報において, 冷加硫をほどこしたのみの加硫ゴムはチオケトンの集団化その他の原因で, 劣化が早く実用にあまり供せられないものであるが, これをヒドラジン後処理することによって単に劣化を防止し得るのみならず, さらに強度をも増大せしめ得ることを見出した.1),2)しかしこの耐老化性および架橋度の増加の物理的および化学的確認は行なわなかった. また一方冷加硫ゴムが劣化しやすいのは分解•吸着されていると考えられる冷加硫ゴム中の塩化水素がゴムを解重合するためであるといわれているので, このヒドラジンも他の有機塩基のごとくNH2基がある程度冷加硫ゴムの劣化を防止する作用があり得ると考え,3),4)まず1.1.においてヒドラジン処理前後の塩素定量を行なってみた. その結果ある程度結合塩素が減少していることを認め, ヒドラジンは老化防止剤ともなり得ることを認めた. つぎに1.2.膨潤度測定実験により, ヒドラジン処理ゴムが, ヒドラジン未処理ゴムより膨潤が少く, 平衡膨潤に早く達する事実を認め, さらに1.3.において結合窒素測定量とチオケトン型イオウとの比較により, 窒素によるケトアジン架橋の生成を定性的に確認した.
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