結合スチレン量を変えて重合したSBラテクッスを混入したセメントモルタルの特性について
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概要
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最近, cement modifier としてのスチレン•ブタジエンラテックスの研究, 開発が行なわれており, これを混入したセメントモルタルが土木建築の分野に利用されるようになった. スチレン•ブタジエンラテックスを混入したセメントモルタルの物理的, 化学的諸性質, たとえば強さ特性, 防水性, 接着性, 耐衝撃性, 耐摩耗性, 耐薬品性などについてはすでにいくつかの報告があるが, ラテックス重合時における各種の反応条件がラテックス混入セメントモルタルの諸性質に与える影響についてはほとんど知られていない.著者らはラテックスの重合条件のうち, とくにスチレンとブタジエンのモノマー比がスチレン•ブタジエンラテックス混入セメントモルタルの諸性質におよぼす影響について試験し, 興味ある結果を得た. すなわち, スチレン•ブタジエンラテックスの結合スチレン量をいろいろと変化させることによって, ラテックスを混入したセメントモルタルの諸特性, たとえば強さ, 乾燥収縮, 接着性, 耐摩耗性, 耐衝撃性などをゴムセメント比の影響と同程度か, あるいはそれ以上に大きく変え得ることがわかった.
著者
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大浜 嘉彦
小野田セメントkk中央研究所
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伊部 博
小野田セメント(株)中央研究所
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嶺 弘志
日本ゼオン(株)中央研究所
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加藤 一雄
日本ゼオン(株)中央研究所
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大浜 嘉彦
小野田セメント(株)中央研究所