アミノプロピル基結合型シリカ固定相を用いる親水性相互作用クロマトグラフィーによる鶏肉中のアンセリン,カルノシンの同時定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鶏肉中に含まれるイミダゾールペプチドの中で代表的なアンセリン(ANS : β-アラニル-1-メチルヒスチジン),カルノシン(CARN : β-アラニルヒスチジン)がある.これらアミノ酸の分析では誘導体化/高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が一般的に用いられてきた.本研究では,誘導体化することなく抽出や希釈のみの簡便な操作で鶏肉中のANSとCARNを定量する方法として親水性相互作用を有するアミノプロピル基結合型シリカ固定相(NH2)を用いるHPLC法の検討を行った.溶離液にはアセトニトリルとリン酸二水素ナトリウム溶液(pH 4.5)をイソクラティック条件で用い,検出波長は210 nm,カラム温度は40℃,注入量は5 μLとした.分析の所要時間はベースラインの安定時間を含めて約18分であった.検量線の直線範囲は両者共に10〜100 pmol μL−1,また10 pmol μL−1の試料に対する5回の繰り返し測定の相対標準偏差(RSD)はANSに対し1.70%,CARNに対し1.61% であった.鶏のモモ肉とムネ肉を実試料として分析した結果,クロマトグラム上のANSとCARNのピークに対する妨害はなく,再現性に優れた結果が得られた.
論文 | ランダム
- Salmonella shanghaiによる急性大腸炎について
- 簡便なアダプティブ境界要素法による2次元定常熱弾性解析
- 境界要素法による異方性体の二次元定常熱弾性解析
- 境界要素法による直交異方性体の二次元定常熱弾性解析
- 時間ステップ境界要素法による二次元非定常熱弾性解析 : 連成項を考慮した場合