アミロースの重合度とヨード反応との関係
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概要
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玉蜀黍澱粉から温水抽出ブタノール法でアミロースを調製し,塩酸で時間を変えて加水分解して得たる加水分解産物からアミロース・ヨード複合体の沈澱性を利用してアミロデキストリンの分別を行った.沈澱しないアミロデキストリンはアルコールを用いて分別沈澱を行った.得られたアミロデキストリンのヨード反応の色と平均重合度との関係はヨード反応の色青平均重合度61以上,青紫41,紫34,赤紫28,赤21,淡赤黄16であった.〔註〕ヨード親和力とヨード吸収量との関係.ヨード親和力の測定はS. Lansky等(2)と同様に測定し,各測定点における加えた全ヨード量から遊離ヨード量を差引いたヨード量をヨード吸収量(Lansky等は結合ヨード量)とし,遊離ヨード量(本研究ではNで表示する. Lansky等はmgで表示)とヨード吸収量との関係をグラフに画き,画かれたグラフの上の直線部分を軸に外挿して得たヨード吸収量を,特に試料のヨード親和力とする.ヨード吸収量,ヨード親和力共に試料に対する%で表わす.(二国二郎:澱粉化学, p. 363 (1955), J. A. Radley: Starch and its derivatives, p. 150 (1953)参照).
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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