麦角菌に関する研究(第36報) : ElymoclavineがAgroclavineに転化する様式について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) Elymoclavineをナトリウム・ブチラートで処理し,その処理液からlysergolおよび新塩基性物質lysergeneを得た. (2) Lysergeneの理化学的諸性質を明らかにし, elymoclavineをナトリウムとn-ブタノールとで還元するときに得られるagroclavineがelymoclavineから順次lysergolおよびlysergeneを経て誘導されたものであることを立証した. (3) 各種麦角あるいは麦角菌の培養物中に存在するagroclavineもまたおそらく菌によりelymociavineからこれと同じ過程を経て生産されたものであろう. 終りに,臨み終始御鞭撻を賜わった当所長佐藤喜吉博士に謝意を表する.また終始御懇篤な御指導を仰いだ朝比奈泰彦,中沢亮治,坂口謹一郎の各先生および大島康義先生に深甚の謝意を表する.なお,本研究に御助力願った山田三郎氏,理化学測定と元素分析とに御協力下さった神尾英雄,島 高,仲町秀雄,菅 正巳の諸氏にそれぞれ厚く感謝する.
論文 | ランダム
- 交通のIT化とプローブ情報の利活用
- 集団規範からの逸脱者の地位と同調行動の研究
- ヨウ化サマリウムを用いる迅速還元反応
- SmI_2-塩基系による各種官能基の還元反応
- 141.ジェット旅客機による急速位置移動が,ヒトの体温の日内リズムおよび脈拍に及ぼす影響 : 適応と訓練効果に関する研究 : 第34回日本体力医学会大会