麦酒の研究(第1報) : 麦酒の糖組成について
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概要
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(1) アサヒゴールド,サッポロ,キリン,タカラの4印の壜詰麦酒及び前3者の罐詰麦酒,ドイツのDortmunder Actien Beer(DAB), Löwenbräu München Beer (LMB),フィリッピンのSan Miguel Beer (SMB),雑酒発泡酒であるラビー並びにライナービヤーの壜詰品の一般分析を行なった. (2) 麦酒の糖組成をPPCでしらべた結果,麦酒中の糖類としてキシロース,アラビノース,グルコース,マルトース(またはニゲロース,コージビオース),イソマルトース,マルトトリオース,マルトテトラオース及び高級オリゴ糖が存在し,二糖類区分ではマルトースは殆んど認められずニゲロース,コージビオースの認められるもの-KN型(アサヒゴールド,サッポロ, DAB, SMB),とマルトースが多くニゲロース少量でコージビオースの殆んど認められないもの-M型(キリン,タカラ, LMB)の2つの型に大別される.またタカラ, SMB及びLMBでは微量のリボースが,アサヒゴールド及びキリンにごく微量のガラクトースが認められた.またDAB及びSMBではごく微量のフラクトースが認められ,その他に各社の麦酒にマルチュロースと思われるケトース含有糖を認めた. (3) PPCからの切抜きにより各糖の分離定量を行った結果,四糖類以上の含量が全糖の73.69-88.51%で最も多く,次に三糖類5.66〜19.08%,二糖類3.22〜13.87%,単糖類0.62〜1.71%の順に糖含量が少くなっている.二糖類区分と三糖類区分を比較してみて二糖類区分の方が多いものはM型のキリン,タカラのみで,その他は三糖類区分の方が多くなっている. (4) PPCからオリゴ糖区分を切抜き,水溶出,酸分解後イオン交換樹脂を通し減圧濃縮後糖組成をしらべた結果大部分がグルコースでその他に少量のキシロース及びアラビノースが認められた.
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