農薬の安定性に関する化学的研究(I) : 1-Naphthyl-N-methylcarbamateの製剤の紫外線による変化について
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概要
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(1) NMCの製剤が圃場で使用された場合の変化の推移を調べる目的で,紫外線を照射して調べた結果, NMCは分解してα-naphtholを生じ, 8時間照射の残存率は水和剤(2000倍)約80%,乳剤約60%,粉剤約50%であり,また日光15時間の照射でもおなじ順位となった. (2) 紫外線照射の単位面積あたりのNMCの量とは関係なく粉剤が水和剤に比べて変化が大きいのは,製剤自体や使用方法の差が原因であると考えられる. (3) 紫外線照射後のNMCの減量に対応するα-naphtholが増加していないことは,生成したα-naphtholがシャーレ上から失われるためであると考えられる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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