筋肉中のヘム色素の直接分析法とその応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
筋肉中のヘム色素濃度およびその誘導形態の割合を測定するための従来の測定法を種々検討後, K/S関数を用いる直接分析法を案出した.まず,筋肉中のヘマチン濃度Ch (ppm)は,ヘム色素のメト型が任意の割合mで含まれるときの525nmの吸収係数/散乱係数の比, K/S525(m),から次の式で求められる. Ch=34.13・K/S525(m)-14.06次に,筋肉中のヘム色素のメト型の割合mはP(K/S)関数で導かれる値を変数とする1次式で求められる. K/S575(m)-0.412/K/S525(m)-0.412 m=-1.302・P(K/S)+1.674本法を用いて,筋肉中のメト型ヘム色素還元能を調べたところ,この還元能は嫌気的条件下で強く発現持続するが,通気的条件下ではほとんど発現しなかった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
関連論文
- ミオグロビンの自動酸化速度の測定法について
- ウシミオグロビンの結晶化とその理化学的性質について
- 鮭肉混合ソーセージの理化学的および官能的特性
- 食肉中のTBA値測定精度についての比較研究
- 食肉のメトミオグロビン形成とメトミオグロビン還元活性におよぼす脱酸素と炭酸ガスの影響
- 加工肉中のヘム色素の直接分析法
- 食肉の色安定性と脂質酸化におよぼす嫌気包装の影響
- 食肉の色調現象の背景と特性化
- 筋肉中のヘム色素の直接分析法とその応用
- 食肉の細菌数および菌相におよぼす嫌気包装の影響
- グリシンによる静菌作用について
- 加工肉のヘム色素に関する色調特性〔英文〕