マルトデキストリンに対する2種細菌α-アミラーゼの作用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Sacillus subtilis属細菌群の分泌する細菌液化型および細菌糖化型アミラーゼ(BLAおよびBSA)を還元性末端に放射性を有するオリゴ糖に作用せしめ,初期分解物を分析すると,それぞれ特定の結合位置が分解を受けることが知られている. さらに高分子の糖への反応について検討したところ, (1)重合度23付近の直鎖デキストリンにBSAを作用した場合,ほぼオリゴ糖の場合と同様に非還元性来端より3番目以上内側の結合が最も作用を受けやすい傾向を示した. (2) BSAは反応中間物として生ずるオリゴ糖のうちG4, G5に対して高い作用性を示し,速やかにG1〜G3を生ずることが明らかとなった. (3) Starch, β-limit dextrinのBSA分解物はmaltodextrinの場合とほぼ同様で,これら多糖体分解の際もオリゴ糖に見出されたような規則性がある程度成立するものと推察された.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
関連論文
- 耐塩性緑藻Dunaliellaより分離された澱粉の諸性質に関する研究
- Dunaliellaの細胞表層構造に関する研究
- Aspergillus nigerのEndo-Polygalacturonaseとそのみかん内果皮剥皮作用
- 急性毒性試験に対する動画像解析システムの適用
- カップリングシュガーについて
- Cyclodextrin Glycosyltransferase研究と利用について
- 微生物の生産する溶菌性物質に関する研究 : (第1報) B. subtilis属細菌の培養濾液中に集積するリゾチーム様酵素に就いて
- 微生物アミラーゼの応用開発
- 微生物の生産する溶菌性物質に関する研究 : (第4報)一溶原性枯草菌の分泌するリゾチーム様酵素の結晶化とその卵白リゾチーム,ファージ及びバクテリオシン様物質などとの作用比較
- 246 サイクロデキストリン グリコシルトランスフェラーゼの転移作用と利用
- 細菌リゾチームの精製とその酵素的諸性質
- 果汁清澄酵素剤に関する研究(第1報) : 柑橘果汁清澄促進因子について
- 枝分かれデキストリンに対する2種細菌α-アミラーゼの作用
- マルトデキストリンに対する2種細菌α-アミラーゼの作用
- 細菌アミラーゼに関する研究 : 枯草菌アミラーゼの種類について
- フラボノイド配糖体加水分解酵素に関する研究(第1報) : ナリンジナーゼIとヘスペリジナーゼIの結晶化並びにその作用機作
- ヘミセルラーゼに関する研究(第1報) : Aspergillus nigerのヘミセルラーゼの精製とその性質
- ウリカーゼに関する研究(第1報) : 放線菌ウリカーゼの誘導生成
- 細菌アミラーゼに関する研究(第28報) : 細菌アミラーゼの産生機構(その11)酵素産生に及ぼす金属塩添加の影響(1)
- 細菌アミラーゼに関する研究(第27報) : 細菌アミラーゼの産生機構(その10) 酵素産生と核酸代謝との関係
- 細菌プロテイナーゼに関する研究 : (第9報) 枯草菌中性プロテイナーゼの安定性と金属イオンとの関係について
- 細菌プロテイナーゼに関する研究 : (第10報) 中性プロテイナーゼの種々蛋白質に対する作用
- 細菌プロテイナーゼ関する研究 : (第7報)数種枯草菌のプロテイナーゼ分泌について
- 細菌アミラーゼに関する研究 : (第26報)細菌アミラーゼ及びプロテイナーゼの産生機構(その9) 酵素産生と核酸構成塩基の動向との関係
- 細菌アミラーゼ化学の進歩
- 酵素資源としての微生物
- 結晶Amylaseに就て
- プロテイナーゼの生成する苦味物質に関する研究(第2報) : 枯草菌中性プロテイナーゼの生成する苦味ペプチドの諸性質(その1)
- プロテイナーゼの生成する苦味物質に関する研究(第1報) : 枯草菌中性プロテイナーゼによる苦味ペプチドの生成とその分離方法
- コーヒー豆の酵素処理に関する研究(第3報) : Rhizopus niveusのガラクダナーゼの精製と酵素的性質
- コーヒー豆の酵素処理に関する研究(第2報) : Rhizopus niveusのβ-マンノシダーゼについて
- 細菌アミラーゼに関する研究 : (第23報)細菌アミラーゼ及びプロテイナーゼの産生機構(その6)細胞内窒素化合物,特にアミノ酸との関係
- 細菌細胞による酵素蛋白質の取込みについて(第5報) : 塩基性アミノ酸および蛋白質の阻害効果
- コーヒー豆の酵素処理に関する研究(第1報) : Rhizopus niveusのマンナナーゼの精製とそのコーヒーマンナンに対する作用
- ヘミセルラーゼに関する研究-3-Aspergillus nigerのマンナナーゼの精製とその性質