Streptomyces caespitosusの生産する酵素に関する研究(第2報) : 中性プロテアーゼの結晶化と諸性質について
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概要
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(1) Streptomyces caespitosusの中性プロテアーゼをAmberlite CG-50樹脂吸着,硫安塩析,アセトン分別により結晶状に精製分離した.結晶プロテアーぜはSt. caespitosusが生産する3つのプロテアーゼ(1)のうちの,F-IIに相当するものであった.結晶のプロテアーゼ力価は430,000PU/gであり,酵素的性質はF-IIのそれと同じであった.しかし,Casein-farmol滴定法により測定したカゼイン分解率は10%であり,F-IIの1/5.5に低下した.合成ペプタイドに対する作用を調べた結果,粗酵素に存在するaminopeptidase作用,carboxypeptidase作用およびdipeptidase作用は再結晶化の段階で失われるが,エステラーゼ作用が認められ,基質特異性の上でキモトリプシンに類似していた. (2) 酵素活性を促進する金属塩はなく,Caイオンに熱安定性の保護作用が認められた.Ag, Sn, Hg, Pbは強い酵素活性の阻害を示した.またEDTA, DFP, NBS,I2,KMnO4により失活した.SH基に作用する阻害剤には全く影響を受けなかったが,S-S結合の還元により失活した. (3) 結晶酵素は電気泳動的にも超遠心的にも単一蛋白質と認められ,その沈降定数はS20,w=1.95×10-13,分子量は約15,000であった. (4) 元素分析の結果は,C:45.53%, H:6.67%, N:16,05%, S:1.00%, Ash:0.67%であった.
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