蕃茄及び馬鈴薯ヴイルスの生化學的研究(第1報)
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概要
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蕃茄ヴイルスの病葉擂碎壓搾液より吸着法,(NH4)2SO4沈澱法又はM/10燐酸曹達可溶物より硫酸にて沈澱せしめたる試料に就き次の性質を認めたり. (1)吸收スペクトルによりヌクレイン酸特有の260mμに存在するものを確認せり (2)該試料は強力なるDehydrogenase作用を有しフラクトース及びマンノースに強力に作用し乳酸及びマンノウロン酸には力弱し,然るにカタラーゼは檢出せるがAscorbin酸オキシダーゼ作用弱し. (3) PolynucleotidよりMononucleotid生成の方法により處理せろも兩者の間にDehydrogenase及びAscorbin酸オキシダーゼ兩作用の處理差異顯著ならざるが故に恐らくMononucleotidの安定型に存すべしと推定せり. (4)蛋白質のMillon及びAdamkiewicz反應陽性にしてPurin鹽基反應も顯るゝがPnologlucin反應等は明かならず.
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