有機化合物のポーラログラフ的研究 : (第14報) Streptomycinに就て
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概要
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Streptomycinをポーラログラム法で研究した結果は次の如くである. (1) Streptomycinの還元波の波高は,アルカリ性溶液中ではpH価が大きい程大きくなる. (2) 0.1N NaOH溶液中でのstreptomycinの還元波は丸味を帯びた極大波を示し,波高と濃度とは直線関係を示さない. (3) 1NNaOH溶液中では約500〜18mg%の濃度では還元波の波高を最大曲率法で求めれば濃度と波高は直線関係にある. (4) 強アルカリ性溶液を用いてstreptomycinを定量する際には,分解速度を考慮しなければならない. (5) 強アルカリ性溶液の際に得られる酸化波は定量的でない. (6) 弱酸性,中性,弱アルカリ性溶液を用いれば非常に近接した二段波が得られるが,この波の高さは定量的でない.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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