連続醗酵に関する研究 : (第6報)直列多槽系の醗酵週期について
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概要
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多槽式連続醗酵に於ける醗酵週期の問題を理論的に研究した. (1) 多槽式連続醗酵の定常状態に於ける各槽の糖濃度は図式解法にょり理論的に求められ,糖蜜及び亜硫酸パルプ廃液による実験結果と良く一致した. (2) 最終槽に近づく程回分式に比べ著しく時間の損失が大きいが,これはその醪の醗酵速度に支配されるためである. (3) 図式解法によれば,糖蜜の場合3〜5糟の等容積の醗酵槽を使用すれば能率が良いが,それ以上増加すれば反つて能率を低下する. (4) 最も効率の良い多槽式装置は,回分式醗酵で醗酵速度が最大を示す中糖濃度の最小の所を第1槽の定常状態となるようにし,第2槽以下の醗酵を出来る丈多くの槽に分割するよう設置したものである.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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