口底に発生した孤立性線維性腫瘍の1例
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概要
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れわれは口底に発生し,小腫瘤を呈した孤立性線維性腫瘍(SFT)を経験したのでその概要を報告する。SFTは間葉系由来の紡錘細胞腫瘍で,WHOの軟組織腫瘍の分類では良悪性中間型(まれに遠隔転移)の線維性/筋線維性腫瘍に属している。好発部位は胸膜であり体内のいたるところに発生するが,口腔内,とくに口底でのSFTの発生はまれである。症例は57歳,女性で,口底に7mm大の無痛性で可動性の不整形腫瘤を認めた。左口底部唾液腺腫瘍または炎症性肉芽の臨床診断で,局所麻酔下で左口底腫瘍摘出術を施行した。摘出された腫瘍は線維性の紡錘細胞と膠原線維からなり,腫瘍細胞は免疫組織化学的にCD34, Bcl-2陽性,SMA,desmin,S-100,CD99,c-kit陰性であった。病理組織診断は孤立性線維性腫瘍であった。術後19か月が経過した現在,再発,転移なく経過良好である。
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