ダイコンのすいり現象に関する研究 (第4報) : すいりの発生経過について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本実験はすいり発生経過について生理解剖的変化を観察した。TTC 反応による肥大根組織の活力診断によれば, 道管列から離れた部分に生理的活性の低い細胞分裂能力を失なつた巨大柔細胞が存在する。すいりが進行するにつれて, 換言すれば組織の老化にともなつてTTC反応も弱まる。「す」の発現が肉眼的にみとめにくいとき, TTC反応ですいり始めを見いだすことができる。すいりの発生経過は生理的活性が弱まり, 中葉ペクチンの脱エステル化や低分子化がおこり, 蛋白様物質の変成や分解も関与して, 離生的に間隙を形成し, それが拡大されて「す」となる。これらの解剖的観察においてTTC反応による組織の活力診断のほか, ヒドロキシラミン-鉄反応によるペクチン質の存在形態の判別と位相差顕微鏡による微細構造の観察とは従来の知見に見解を付加することに大変役立つた。
論文 | ランダム
- 27a-A-4 半導体非線形ミラーによるGHz高繰り返しモード同期固体レーザー
- 29a-ZL-8 δドープIn_Al_As/In_Ga_As弾性歪ヘテロ構造を用いた細線ホール素子
- 28a-SZY-16 MBEにおける段差基板上In_Al_Asの組成選択成長
- タイトル無し
- これならわかる空気線図のイロハ(1)夏の日に感じること--温度と湿度の関係