タマネギのりん茎形成に関する研究 (第6報) : 長日感受苗の短日条件下における肥大
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概要
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タマネギは長日に感応すると, 短日条件下でも刺激の程度に応じて肥大を続けるが, この条件について, 3〜4葉期の貝塚早生種を使用して検討した。1. 苗を長日に4日間および6日間感応させると8時間日長に移した後でも肥大を続けたが, 長日2日ではほとんど肥大しなかつた。2. 長日に感応したタマネギは短日下で肥大した場合でも, 長日下と同様に肥大にともなつて葉しよう基部に糖の蓄積が認められた。3. 長日に感応した苗が短日下での肥大が行なわれるためには, 日長は8時間以上が必要で, 4時間以下では肥大しなかつた。4. 8時間日長下の肥大に要する光の強さは10000Lux以上で, 低照度では肥大が劣るばかりでなく, 後に高照度に移しても, 低照度の影響は回復しなかつた。5. 長日感応後の短日下における葉しよう基部の肥大には赤色光は抑制的でなく, むしろ促進的であつた。6. 長日感応後, 2日から8日間, 暗黒下におくと, 長日刺激は減少または消失して, 短日に移しても球茎比の減少は著しかつた。7. 長日と短日とを組み合わせた場合, 全長日日数は同じであつても, 連続長日日数が長いほど, 肥大し, 長日1日と短日2日の組み合わせでも肥大は行なわれた。8. 長日に感応した葉しようは長日下と同様に短日下でも伸長し, 葉しよう, しよう身比は増加した。
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