SSRマーカーを用いたナシ品種の親子鑑定
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概要
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20種類のSSR (simple sequence repeat)を用いて,ナシの種内交雑由来8品種および種間交雑由来6品種の合計14品種とその親品種について親子鑑定を行った.その結果,10品種では,SSRマーカーの遺伝から親子関係に矛盾が認められず親子であることが再確認された.しかし,4組合せの親子間では親子として矛盾が認められた.豊水は,Ri-14×八雲から育成された(現在両親不詳)が7つのSSR遺伝子座で親子としての不一致が認められ,Ri-14の八雲の子供として認められなかった.丹沢では,その両親とされる長十郎と二十世紀において9つのSSR遺伝子座で親子としての不一致が認められ,両品種は丹沢の両親とは認められなかった.大原紅の親子関係では,晩三吉は7つのSSR遺伝子座で親子としての不一致が認められ,マックスレッドバートレットは,用いたすべてのSSR遺伝子座で大原紅の親であることが確認された.ニ宮では,父親とされるル・コントは10のSSR遺伝子座で親子としての不一致が認められ,長十郎は用いたすべてのSSR遺伝子座で二宮の親であることが確認された. SSRマーカーは親子鑑定に有効であり,20種類のSSRマーカーはニホンナシ品種とその親品種の親子鑑定に利用可能であった.このうち,15種類のSSRマーカーは,セイヨウナシ品種及び種間交雑由来品種とその親品種の親子鑑定に利用できた.
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