トマトにおける光合成産物の分配パターンと維管束配列の相互関係に関する研究

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概要

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トマトの光合成産物の分配パターンと葉序ないしそれに伴う維管束配列走行との相互関係について実験を行った.その結果, 葉柄から出た維管束は茎で基本的に左右2本と背軸に1本の配列走行が認められ, 葉柄基部の茎上の半円状の2本の維管束と左右2本が連絡し, 背軸上の1本の維管束は茎内を下位方向へ配列走行していることが明らかになった.トマトの葉序は開度180°, 90°つを繰り返す斜列4列縦生型ないしコクサギ型と考えられ, それに伴う維管束配列走行は光合成産物の分配パターン及びRSSに影響を及ぼすことが明らかで, 維管束の連絡の粗密がそれらの要因であるものと考えられた.花房付近の維管束配列走行は, 直上葉の仮軸の葉からの維管束の割り込みによって花房と直上葉間の直接連絡がなくなること, さらには, 各直上葉が新しい主茎となる仮軸を支える体制にあるため, 花房直上葉と直下葉の花房に対する光合成産物の分配パターンに大きな差が起こるものと考えられた.
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