柿の果實の發育に關する研究 : I 富有柿の果實の頂部•中部•基部の表面成長並に成熟の比較
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概要
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(1) 富有柿の果實の頂部•中部•基部の表面成長を比較するために, 果面に圓印を付して, その直徑の増大を比較した。(2) 果實の基部は中部及び頂部に比し著しく成長旺盛であつた。(3) 果實の中部及び頂部の成長率は8月中旬に低下し, 9月中旬に急激に増加し, 其後次第に低下した。これに對し, 基部の成長率は8月下旬に低下し, 10月上旬に急激に増加し, その後低下を示した。(4) 帝スキは大部分10月上旬に發生し, 基部の急激に成長する時期と一致してゐた。(5) 11月中旬採收せる果實の着色程度を比較せるに, 頂部程良好であつたが, 蒂下部もやゝ着色良好であつて, 過熟の早い徴を示した。(6) 10月下旬採收せる果實の淡色果と濃色果とを選び, 夫々, 基部•中下部•中上部•頂部に4分し, その成分を分析した。(7) 果實は基部より頂部に至るに從ひ, 可溶性並に不溶性の固形物, 全糖, 多糖, 有機酸は次第に多く, 水分, 可溶性窒素, ペクチンは次第に少なかつた。(8) 濃色果は淡色果に比し, 種子數多く, 成分としては, 可溶性固形物, 全糖, 有機酸, 不溶性窒素が多く, 水分, 不溶性固形物, 多糖, 可溶性窒素, ペクチンが少なかつた。(9) 蔗糖及び澱粉は殆んど認めなかつた。(10) 成熟果の基部に糖分少く, 水分及び窒素の多いことは, この部分の軟熟を早からしめる因をなすものと思はれる。
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