アレルギー病態惹起における長期生存型抗体産生細胞の形成機構の解明
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概要
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スギ花粉症はIgE抗体を介して誘導される季節性のI型アレルギー疾患である。スギ花粉がアレルゲンとして体内で認識されると体液性免疫応答によりスギ花粉特異的IgE抗体が誘導される。このスギ花粉特異的IgE抗体は血中や粘膜上のマスト細胞や好塩基球に結合し,さらにその抗体上にスギ花粉が結合することで,アレルギー性鼻炎などの症状が誘発される。このような発症機序に深く関与する抗原特異的IgE抗体は血清中での半減期が2-3日と他のサブクラス抗体に比べても非常に短いのにも関わらず,スギ花粉症患者では花粉飛散期以外の時期においても血清中にスギ花粉特異的IgE抗体価が維持されている。この長期に渡る特異抗体維持機構は,長期生存型抗体産生(Long-lived Plasma)細胞が中心的な役割を担っていると考えられている。しかしながら,これらの細胞の分化経路についての詳細はまだ完全には明らかになっておらず,特にIgEクラスのLong-lived (LL-)Plasma細胞については,その存在さえも不明である。 本稿では,筆者がこれまで行ってきたLL-Plasma細胞の維持に関する研究成果を述べるとともに,現在解析進行中である抗原特異的IgE+ LL-Plasma細胞の分化経路とその制御機構について概説したい。
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