悪性黒色腫術後患者における血清5-S-CD値の年内変動
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概要
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術後経過観察中に再発や転移のみられなかった悪性黒色腫14例について6〜9月と12〜3月に血清5-S-CDを測定し, 統計学的検討を行った。経過中正常上限 (8nmol/l)を越えた症例は4例(28.5%)で, 5-S-CD上昇例でstage分類に一定の傾向はみられなかった。正常上限を超えた頻度は12〜3月で3.8%であったのに対し, 6〜9月は29.1%であった。血清5-S-CDは12〜3月測定値が4.5±0.4nmol/lであったのに対し, 6〜9月測定値は8.9±1.4nmol/lと有意に高かった。再発転移のみられない黒色腫症例において, 血清5-S-CDは夏季に紫外線曝露によるメラニン生成増加で上昇し, 時に正常上限を超える場合も考慮する必要があると考えた。
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