試料採取範囲の設定と堆積物の粒度組成 : 海浜堆積物を例に
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概要
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ふるいを用いた粒度分析法に関する基礎資料の1つとして, 海浜の汀線および風成砂堆の堆積物を例に, 異なる広さの試料採取範囲をいくつか設定し, それらから得られる堆積物の粒度の特徴について検討を行った。両堆積物について (1) 海浜全体, (2) ある海浜の海岸線方向に100mの範囲, (3) 1m四方の範囲の3種類の試料採取範囲を設定し, 分析, 検討したところ, 試料採取範囲が狭くなるにつれて, 分析の結果得られる粒度のばらつきは小さくなるが, 一方では, 試料採取地点の設定場所によっては, その地点特有の粒度の特徴を拾ってしまう場合があることなどが認められた。また, この作業の中で, 見掛け上均質と判断された堆積物においても, その分析結果には少なからずばらつきが存在することが認められた。
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