免疫学的急性肝不全モデルにおけるセロトニンおよびトリプタミン代謝異常について : 肝臓内, 脳内, 腎臓内および血清中におけるトリプトファンおよびその代謝産物の変化
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概要
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トリニトロフェニール化モルモット肝高分子蛋白分画をモルモットの四肢に Freunds complete adjuvant (FCA) と共に注射し, 2〜3週間後にトリニトロフェニール化した肝細胞を腸間膜静脈に lipopolysaccharide (LPS) と共に投与すると, ほとんどのモルモットに広範な肝細胞壊死を伴う急性肝不全が誘導できた. この急性肝不全モルモットにおける肝臓内, 脳内, 腎臓内および血清中のトリプトファン (TRP) 代謝産物について検討した. その結果, TRPが著しく上昇し, トリプタミン (TRM) 経路, セロトニン (5HT) 経路の代謝促進が認められた. 特に脳においては5HT代謝よりもTRM代謝の増加率の方が大きかつた.